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ドクターソフトニュース(2011-08-29)  2011秋の新製品-4  自動同期機能で、ノートPCやスマートフォンをより簡単に活用できるようになりました


2011秋の新製品-4  自動同期機能で、ノートPCやスマートフォンをより簡単に活用できるようになりました


<ノートPCで往診をより快適に>

ノートPCを持って往診に行く場合、患者データをノートPCに事前にコピーしなければなりません。

往診中にノートPCがインタネットに接続されていれば病院内DB中の患者データを直接利用することもできるわけですが、往診中に高品質のインタネット通信を行うことはまず不可能です。患者宅にインタネット回線があったとしても、持ち込んだPCを患者宅のLANに接続してインタネットを利用するには、診察時間よりも時間がかかります。

従来のDRSでは、往診する患者をユーザーが選んで、院内DBからノートPCにコピーし、往診から戻ったら、ユーザーがプログラムを動かして往診中のカルテを院内DBに反映する、という作業が必要でした。

新バージョンでは、データコピーの余計な手間が一切無くなります。たとえば、過去1か月に診療した患者のカルテを一年分、とPCに指定しておき、ノートPCがWiFiの範囲にあるか、または、有線LANに接続されていると、自動的にこの条件の患者の最新のカルテをノートPCにコピーします。

往診から戻ったら、ノートPCをWiFiか有線LANにつなぐと、自動的に往診中のデータが病院DBに反映されます。ユーザーはノートPCをネットに繋ぐ以外に操作を一切行う必要がありません。

往診中の患者に病院内でカルテ記入を行った場合も、その情報を失わず、往診中、院内両方の記述を保持します。

<停電中の診療にも応用できる>

停電中には、ノートPCだけを使って診療を行うことができます。DRSはすべてのPCがすべての機能を持っているため、DBサーバーが止まっても、最小限、ノートPC1台だけで、受付、診察、処方箋、窓口請求、レセプト作成請求、が可能です。実際は、1台で受付と診察を行うのは困難ですが、2-3台のノートPCを使えば停電中でも診療はできます。今どきのノートPCは6時間くらいは電池だけで動きますから、3時間くらいの計画停電なら十分実用的です。

しかし、そのためには、事前に最新のカルテデータをノートPCにコピーしておく必要があります。また、電気が復旧したときにノートPC上に書き込まれたカルテデータを院内のDBに書き戻さなければなりません。これは、少々面倒です。

新DRSでは、この場面でも往診と同じ方式を応用できます。すなわち、停電時用のノートPCをWiFiかLANに接続しておき、最新のカルテを時々刻々(といっても数分は遅れますが)ノートPCに追加することができます。過去のカルテの変更も、都度、ノートに反映します。そして、停電中はノートPCに書き込み、電気復旧後はなにも操作しなくても今度はノートPCに記録された停電中のカルテが病院DBに反映します。

<スマートフォンにカルテを入れていつでも参照>

夜間外出中にカルテを見たい場合があります。ノートPCとWiFiが利用できれば診療所のDBを見ることはできないわけではないですが、いつもPCを持ち歩くのは面倒だし、ネットに繋ぐのも面倒です。このような場合に、新DRSのスマートフォン(SD)同期機能が非常に便利です。

たとえば、過去3か月の来院患者のカルテ1年分、という指定を院内PC上で行い、SDを院内WiFi範囲に置いておくと、病院DBから対象カルテを自動的に選択してSDにコピーします。ドクターは、SDをポケットに入れて外出すれば、SD上で患者氏名、誕生日、性別、住所、電話、病歴、処方歴、所見、を参照できます。(ただし、レントゲン画像のような大きなデータはSDにコピーしません。)

カルテデータはSD上のメモリーにコピーするので、電話が通じなくても、WiFiが無くても、カルテを迅速に参照できます。SD上のメモリーに1000人分くらいのカルテを保持できます。画面サイズが3.8インチ程度のスマートフォン以外に7インチくらいの少し大きなタブレットも利用できます。カルテを参照するには7インチが使いやすいかもしれませんが、背広の内ポケットには入りますが、ズボンのポケットには入りません。

3.8インチ スマートフォン画像: http://www.yuiconsulting.com/home/smartphone_4C_WEB2.jpg
7インチ タブレット画像: http://www.yuiconsulting.com/home/android_tab_yui.jpg

SDをDRSで利用する上では、電話を一切使わないので、SDの電話契約は不要です。もちろん、電話兼用カルテ参照でも良いのですが、実際は、電話しながらカルテを見ることができないので、電話は別に持つほうが便利です。SDはアンドロイドに対応し、バージョンは、2.3以下をすべて使えます(2012年9月時点でバージョン4.11まで対応)。SDのハードウェアは、おおむね、どのメーカーでも使えますが、世界でシェアの高い機種を使うほうが安全でしょう。サムスン、LG、HTC、モトローラ、などが良いでしょう。

<ベッドサイドや待合室でSDで片手でバイタル入力>

ベッドサイドでバイタルを病院のDBに直接入力するのはもっとも合理的な方法ですが、おのためには、大きくて高価な入力用のハンディー端末が必要でした。そのため、紙に書いて後程ナースステーションに戻ってから再度PCに入力するやりかたが広く使われています。ノートPCをトレイに乗せて持ち歩く方法もありますが、これも面倒な上、両手を使って入力しなければならず、ナースはベッドサイドでの手作業が多いので作業の効率が悪くなります。

新DRSでは、最近急速に普及したアンドロイドのスマートフォン(SD)をナースの業務に適用しました。

ナースステーションで、各ナースが自分のIDでSDにログインして、WiFiの範囲にSDを置いておくと自動的に自分が担当する患者の氏名、ベッド番号、年齢、性別、やオーダー内容やコメントなどがSDにコピーされます。

それを持って病室でバイタル入力や作業項目のチェックを行います。SDはもともと片手で持てるサイズ、重さで、指一本での画面タッチですべての入力ができるため、片手ですべての参照と入力を行えます。入力作業中は、電話もWiFiも一切使わないので、電波のこない病室でも全く支障なく作業ができます。

その後、ナースステーションに戻ってWiFiの範囲に置いておくと、病室で入力した情報が、数分で病院のDBに反映され、PCで温度板を開くと新しい情報が反映して参照できます。

このように、準備の時もDBに書き戻す時も、完全自動で、ナースの操作は一切必要ありません。このため、ナースは本来のベッドサイドでの作業に集中でき、余計な時間を省くことができます。

診療所においても、待合室や処置室でナースが移動しながら検温や血圧測定を行う場合にも同じように適用できます。持ち歩きながら片手で操作できるので、余計な手間がかからず、迅速に医師のカルテに結果を伝達できます。


以上

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